素材配色に拘れば清潔感は維持されるのか?
「雑多な生活感から脱却したい」そう思っていらしゃる方も多いことかと考える。
部屋を理路整然と整理された状態を保つことは精神の安定という観点から見ても
非常に重要なことであるが、なかなか日々の仕事や家事などと両立しながら
整頓された状態を維持するのは困難なのではないか?ととも考える。
本日の投稿のテーマはインテリアのデザインと綺麗を保つことの関連性についてだ。
総論として
生活感のない理路整然とされた部屋を作る近道として
インテリアの配色、
素材感をまとめ上げる方法は非常に有効なものであるということだ。
いくつかの各論を持って、説明を続けたい。
”まとめる” ということの重要性について
まず配色及び素材感をまとめる ということについて考察してみる。
人間だれしも ”既に何等かの法則に基づいてまとまっている”状態に対して
異物(異素材、異配色)のものがあると
違和感を覚えるのではないだろうか?
その違和感を払拭するために片付けを行うことで、
生活感のない整理された空間ができあがるのではないだろうか?
少し学術的な要素も加味して補足をすると
必ずしも違和感全てを排除する必要はなく
「自分の満足のラインを理解する」ことが重要であると考えれらる。
『日本感性工学会論文誌 Vol.21 No.4』
選択に関連する視覚刺激が感情に与える影響
から少し引用をさせていただく。
非常に面白い論文であるため、皆さんにもご一読いただきたい。
本論文によると
とのことである。
つまりはテレワークなどで自宅にいる間にも私たちは無数の
視覚情報から意思決定をしており、その意思決定に対して
満足感が高いほど、QOLが向上するということである。
また同論文においては以下のようにも述べられている。
つまり完璧を求め過ぎてしまうと疲れてしまい、反対に満足度が低下するが
程よい結果(ある種の妥協点)を求めることでQOLの最大化が図れる
ということと理解できる。
引用をまとめると
視覚情報等を基にした”意思決定の満足感”を高めることが
QOLの向上には役立つ
と言えるだろう
素材感をまとめる
少々前置きが長くなってしまったが、ここから具体的な方法論について述べていく
まずは 素材をまとめる という観点だ。
一般的に家庭内で利用されている家具等の素材にはおおよそ
プラスチック、木材、スレンテス、布、ガラス のどれかであろう。
まずはこの異素材に関してどのようなマイルールでまとめ上げていくか?
皆さんにもトライしていただきたい。
個人の趣味はあるにせよ、4種類以上の異素材を無政府状態で
まとめ上げるのは至難の業といえよう。
そこで提言であるが
目に付くホームファニッシング系は3種類にまとめるということに
チャレンジしてみてはどうだろうか?
私の自宅の場合
キッチン周りの用品は全てステンレス
テーブルと床材のみ木材
皿やグラスなどに限定して一部ガラス
と言った形で3種類に絞り込みをおこなっている。
日本の家庭で非常に多いプラスチック素材を全て排除した構成だ。
スーパーマーケットなどで商品を購入するとプラスチックの外装であることが
非常に多いが、すべて詰め替えるなどを実施して
基本的に目につく範囲にプラスチックの素材のものは存在しない。
他にもステンレス製の家電を多く採用することで生活感の出やすい
電気ケトルであったり、トースターであったりなどと言った家電も
全体のインテリアデザインに溶け込むよう工夫をおこなっている。
素材に統一性を求めることで
それ以外の異素材は違和感として存在認識し、積極的に排除しようとしている。
結果としてまとまりのあるインテリアになると考える。
デメリットとしては
選択する素材によってはコストぱフォーマンスに優れないという点だ。
例に挙げたステンレスの製品であるが、量産体制にほとんどのメーカーがないことから
選択肢が絞られるのに加え、値段も高額になりがちだ。
例えば皆さんのご家庭にもあるであろうタッパーを例にとってみても同様である。
そもそも電子レンジ対応可能なステンレス製のタッパーが存在していることは
ご存じない方も多いのではないか?と考えれるが
実は、、、6,000円〜という驚愕の値段で存在はしている。
特にアフィリエイトはやっていないため、
躊躇なく商品紹介をするが以下のようなものだ。
選択した素材に十分な選択肢があるかどうかも考慮に入れて
マイルールを作成することが非常に大切だと結論づけたい。
配色をまとめる
素材に次いで次は配色に関して言及をする。
素材同様配色に関してもマイルールを設けることを強くお薦める。
異素材に対する違和感と同様に、まとまった空間における異色の
違和感を排除したいという思考回路が生活感を無くす手助けになるのではないか?
ラグジュアリーブランドの広告を一例に取ってみる。
広告の配色によく利用されるものであるが
60:30:10の法則がある。
本画像のように
60%のメインとなるカラーリングに30%のセカンダリーのカラー
それに全体の差し色として10%の配色を用いると非常にまとまりのあるインテリアになる。
家庭内での差し色の代表格としてはおそらく観葉植物が一番手に入りやすいだろう。
うまく緑などを差し色に入れてインテリアを構築したいただきたい。